書写の時間。道具を忘れた子がいた場合。

12月。
そろそろ書き初めの練習に入っていくこの時期。
毛筆の時間はそれはもう大変!

まず道具を持ってこない。
(いったいこの時間何をするつもりなんだ!)
忘れ物はよくないことだから、
繰り返さぬよう指導をいれる。

というのが普通だろうが、
忘れちゃう子は忘れちゃう。
忘れた本人が一番よくわかっているはずだから(そう信じて!)
全部忘れてしまった子がいたとしても、その時間授業に参加できるように、
筆も、下敷きも、文鎮も、半紙も、墨も、新聞紙も、
私費を投じてそろえてある。


特には叱らない。
このことについては賛否両論あると思う。
きっちり、忘れ物を繰り返さないように指導をいれたほうがいいかもしれない。
僕の中でも迷うところがある。

ただ、他のクラスが同じ書写をしているのを参観した時、
その中の3人が漢字ドリルをやっているのを見かけた。
(みんなが毛筆の練習をしているさなかに!)

たぶん道具を忘れたんだと思う。
どのように指示されてそれに取り組んでいたのかまではわからないが、
漢字ドリルをただひたすら黙々と書きすすめていた。


もしみなさんが先生で、同じ状況に遭遇したら、どうされるだろうか。
書写の時間、道具を忘れた子がいた。(必ずいる!)
一式全部忘れた子。筆だけない子。半紙がない子。
さまざまなケースがあり、次々と先生のもとへやってくる。

こういう場合の対応を教育学部ではまったく教えられてこない。
現場に行って初めて体験するのである。
そして、(たぶんではあるが、)現場の先生も対応の仕方が一人ひとり違う。
果たして、子どもからしてみればどういう風に受け取られるんだろうか。

最善の手だてはどういうものか。
自分のとっている対応は甘すぎやしないか。
真に子どものためになっているのだろうか。

迷いながらではある。
だが、明日もまっすぐ、子どもたちと向き合いたいと思う。

書写の時間。道具を忘れた子がいた場合。
学校の屋上から



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2009年12月04日 Posted byしずおカードだらt。 at 02:27 │Comments(3)考える葦

この記事へのコメント
親の立場から一言・・・
3年生の時の担任は忘れ物に関してはものすご〜く厳しくて
出かけに必ず娘は「忘れ物ない??」って私に確認してちょっとおどおどしてる感じもあったの。
私はそのときそこまで叱らなくっても〜〜と思っていたけど、
担任が代わり、優しい先生になったけど、
その厳しい教訓は身に付いていて、しっかり自分で準備する癖がついた。
これは親としてもありがたいと今では感謝しています。
きっと、忘れ物しても
それがものすごく困るとか「しまった!!これからは気をつけよう」と子どもはさほど気にしないように思います。
親もだんだん子どもに任せるようになってくるので、
忘れ物をしているか?何が必要なのか?を子ども自身に聴かないと把握出来ないのよね〜。
忘れ物をしたとき子ども自身にしっかり「困った!!ヤバい」と思わせるなにか手があればいいんだけどね。
ごめんね。参考にはならないかもね・・・

でも、子どもの事を真剣に考えた場合、、
叱ってあげるのも愛情だと思う。
叱り方が難しいんだけどね〜。
Posted by よっし〜よっし〜 at 2009年12月04日 15:36
ご無沙汰です~

私はまだまだ未熟で、学生の身分で、言える立場じゃないような気がしますが・・・・

私のバイト先(スイミング教室でアシスタントしています)の先生は、帽子とかゴーグルを忘れた子が居たら「そういう時はどうするんだっけ??」って言って、貸してくださいって言えるように教えてました。

まぁ、それくらいならそうするんでしょうが、水着まで忘れちゃった子はどうしているかわかりませんが・・・

私、なんか忘れたことを叱るより、ちゃんと貸してくださいって言えるように指導していた先生を見て、なんか・・・なんとなくですが良いなあって思いました。

なんか、まとまりのない文章ですいません;


指導って悩みますよね。
私も悩みます。
Posted by ちびこ at 2009年12月05日 01:34
答えは一つではないと思います。自分だったらどうするかですが

一度目は、「(忘れた子に)そういう時はどうすればいい?」と聞き、自分で「ごめんなさい、貸してください」と言うようにすると思います。そして「よし、貸してあげる。先生も一度は忘れたりするからな。でも今度は忘れないようにな」とでも言います。

二度目は少し怒って、なぜ忘れたのか聞きます。そして忘れないためにどうすればいいか考えさせ、対策を実行させるようにします。

そして3度目、その子にもよるけど、例えばふざけたり怠けて真剣に考えていないような子にはきつ~く叱ります。もう二度と繰り返したくないと思うまで。

そして、本当に(悪気なく)忘れちゃう子。こういう子が一番大変だと思います。そういう子には、忘れ癖があるとどうなるか、個別に諭します。現実を淡々と言う感じに。
それでも直らなければ、親にちゃんと見てもらえるよう頼みます。

自分ならこんな感じで指導するだろうなあと、イメージしました。
Posted by sone at 2009年12月05日 02:46
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