学校は家庭に勝てるか

学校は家庭に勝てるか


教師を志してから、たびたび考えることがある。

どんなに力をつけても、家庭の教育に勝ることはないのではないか、と。


学生時代に家庭教師をした。

初めて、他人の家庭に入り込んだ特殊な経験だった。

そこで行なわれている子と親のやり取りが、自分には衝撃だった。


「なんでこんなに殺伐としてるんだ」


なんでそんな小さなことで怒るの?と不思議になるくらい
小さいことで小言が飛んでくる。

子の方は「いつものことだから。」としたたかだ。


“親は子をすべて思い通りにできるか(してもいいのか)”


まちで親子連れを見かける。

僕は、自然と視線がいってしまう。

親の、子への対応をみる。

親がプンプンしていたり、ヒステリー気味だったりすると悲しくなってしまう。

どうして子はこんなに、窮屈な思いをしなければならないのか。

助けたい気持ちに駆られるが、どうすることもできない。

無力感を痛切に感じる瞬間だ。


学校にはいろいろな子どもたちが登校してくる。

この場合の“いろいろ”は、主に「家庭」の“いろいろ”だ。

経済的なこと。親のこと。親のこと・親のこと・・・


まだ子を持ったことがない僕は何か言える資格がないかもしれない。

教師には何ができるのだろう。

そしていまの自分にはなにが・・・



ひとりでも多くの子を持つ方たちへ

どうかそんなに怒らないでください

どうか今の子のすべてを認めてあげて

子の表れは親のしたことの鏡

子は鏡

子は鏡

ひとりでも多くの子の人生に

明るさと元気、愛が満たされますように




これは子と関わる、教師という職を志す自分への、
自戒をこめた言葉でもある。







タグ :教育家庭

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2008年09月22日 Posted byしずおカードだらt。 at 08:19 │Comments(3)考える葦

この記事へのコメント
子は鏡・・・その通りですね。
のんびり、ゆったり子を育てたいものです^^
自分がイライラして子をしかるのは最悪だな~と思いながらしてしまうんですよね・・・反省です>0<
Posted by ムーママ at 2008年11月11日 18:22
なんで“親”と言うと「うるさい」とか「怒る」のイメージばかりあるのだろう・・・と思います。
もっと親子間が近くならないのかな・・・と思ったり。
でも近すぎるとダメなのかもしれないと思ったり・・・。

教育って大変だなって、子供の立場である今、そぉ思います。
Posted by わるつ at 2008年11月30日 16:08
>ムーママさん

反省するって、苦しいことだと思います。
その気持ちがあるだけで、ムーママさんのお子さんはしあわせと思います^^
子育て、大変なことばかりと思いますが、どうか、顔晴ってください☆


>わるつさん

キミは… だね。
いろんなことを通して今の親子関係があります。

教育は大変ですが、こんなに楽しいシゴトは他に無いと、思っています。
Posted by 虹と緑・しずおか虹と緑・しずおか at 2008年12月10日 02:44
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    コメント(3)