しずおカードだら

伊太利亭でよくお会いする有機無農薬農家の石上さんのお誘いで、
｢らっきょうの収穫｣に行ってみた。

国一沿いに走り安倍川を過ぎた先の大きな実をつける
びわの木が目印の石上さんち。
着くとさっそくらっきょうの畑に案内してくれた。



収穫以前に、
生きているらっきょうを初めて見た。
ふだん見かけるのは、すでに酢漬けになってもう食べるばかりのらっきょうだ。

鋤で根の下から掘り起こし、
手で抜いて土を落としてコンテナに入れる。

それだけの作業なのに、
小一時間やったら石上さんと３倍の差がついた。



僕は一時間やって右のひと箱。
それと同じ時間で石上さんは３箱分を収穫した。

どの作業過程でそんな差がつくんだ！？


石上さんに｢すごいですね！｣と言ったら
｢慣れている仕事だから｣とさらり。

｢その代わりパソコンで流れるようには打てないし、
人にはそれぞれ、役割というか、できることと
できないことがある｣

石上さんの紡ぐ言葉はいつも素敵だ。
もうひとつ、聞いた話で驚いたのが
『エシャレットの正体は実はらっきょう』

らっきょうだと高く売れないが、
エシャレットだと高く売れたりするらしい。

農家さんも知恵を絞る。
しかし、らっきょうが高く売れないこの市場も悲しい。